日本電気(以下、NEC)は、日本テレビ放送網(以下、日本テレビ)とともに、日本テレビの生放送ニュース番組「ストレイトニュース」において、自動で字幕を付与する実証を実施した。
同実証においてNECは、同社のAI音声認識技術を活用したDX支援サービス「NEC Enhanced Speech Analysis-高性能音声解析-」を活用。同サービスの音声認識モデルにニュース番組でよく使用される地名や人名などの放送用語を事前に学習させることで、放送業界向けに特化した音声認識技術を開発したという。
同技術をストレイトニュースで実証したところ、99.0%の認識精度を確認。従来のNEC音声認識サービスでは認識精度が91.6%となり、放送業界向けに特化したことで7.4ポイントの精度向上が認められたとしている。
また、耐騒音性が求められるスポーツ中継などでの活用を視野に、周囲の雑音やBGMによる誤認識を低減するための技術を開発。NEC社内における実証では、電車内騒音や野外騒音などの騒音が加わった状態でも、一般的に騒音下で利用されている音声認識と比較し、最大15.9ポイント高い88.3%の認識精度を確認しているという。
NECは今後、同サービスが活用されることで、放送業界における業務効率化を支援するとしている。