受け取る“パイ”は大きくできる
そもそも、ビジネスにおいて「パイの大きさは変えられる」という考え方はまったくされてこなかった。これをエドマンズ教授は「パイ拡大のメンタリティ」と名付けている。
エドマンズ教授によれば「パイ拡大のメンタリティにおいては、株主とステークホルダーは利害関係ではない。企業がステークホルダーにパイを投資するのは、単なる慈善事業でも、誰かにパイを分け与えているわけでもない。パイを拡大し、企業が生み出す価値を大きくすることで、最終的に株主が受け取る利益を高める行為である。Win-Winで全員が恩恵を受けるということだ」という。