数値化・可視化による合理的な判断
記録して定期的に給与テーブルを見直す場合
実際には、下図のようにマイケルさんのような事例が如何ほど起きているのか記録していきます。こうすることで、採用においてオファー額が負けたことによって確保できなかった人材の機会損失額と給与テーブルを上方修正することによるコストインパクトを認識しながら天秤にかけて判断できるようになるのです。
マイケルさん個人の事例では、中長期なコストインパクトの大きさを天秤にかけると競争力のあるオファーを出す意思決定はそうできないでしょう。しかし、複数の事例を記録していくことで、たとえば「これだけの人材が採用できていたら新規事業を立ち上げられたはずだ」というように、機会損失のインパクトを見積もりやすくなります。また、退職についても同様に記録しておくことで、採用だけではなく退職における機会損失も考慮した判断ができます。