AI insideは、七十七銀行が推進する銀行業務の効率化・高度化を実現するための生成AI導入プロジェクトを共同実施すると発表した。
同プロジェクトでAI insideは、AIテクノロジーとその事業化に知見を持つプロフェッショナル人材を結集したAI実装コンサルティングチーム「InsideX」が経営層に伴走し、マルチモーダルな生成AI導入を戦略策定・用件定義・アセスメント・AI運用まで、全社最適の視点のもと一気通貫で支援するという。
これにより、生産性の向上だけでなく、業務効率化により創出された人の時間を、新規事業創出をはじめとした付加価値の高い高度業務に移行するバリューシフトを推進し、七十七銀行が経営計画「Vision 2030」で掲げる生産性倍増戦略および企業文化改革戦略に貢献するとしている。
プロジェクト概要
- 目的:「生成AI」×「データ分析」の組み合わせによる業務効率化・高度化
- 対象業務:七十七銀行商品の販売状況やチャネル別の分析業務 等
- 活用イメージ:プログラミング言語のコードを生成し、表やグラフにて可視化/分析結果のレビュー文書生成
- 期待効果:生成AIの活用による生産性向上を通じて、職員がより創造的な業務を担うことで、挑戦的な企業文化および職員のエンゲージメント向上を実現すること
なお、AI insideと七十七銀行はこれまでも、テーブルデータを活用した予測AIの領域で、融資先の業況判断やリテール分野での効率的な商品提案の推進などに取り組んできたという。生成AIの技術検証については、同プロジェクトに先行して2023年7月から進めており、既にPDFやHTMLなどの非構造化データをアップロードするだけで、文字認識AIが記載内容を抽出してLLM(大規模言語モデル)がそれらを構造化し、七十七銀行の指定フォーマットに自動で転記するシステムの構築を実現していると述べている。
今後は、より広範な業務への生成AI導入を支援すると共に、予測AIや認識AIも複合利用した高付加価値なAIソリューションの導入を推進。同プロジェクトを通じて、七十七銀行が経営計画「Vision 2030」に掲げる、本業にかかる労働生産性2倍などを目指す生産性倍増戦略、および効率化により創出された時間で行員が新たなチャレンジに取り組むことなどを推進する企業文化改革戦略の実現に貢献するとしている。