データ時代の「ストーリー」に必要なのは、人類学者や芸術家の能力を持つ統計学者
たとえあなたが脚本家ではなくても、ビジネスの多くの場面で「ストーリー」の重要性を感じることが多いのではないでしょうか。本書では、人間が昔から「ストーリー」を語りたがる特質を説明し、現代のビジネスでは、ストーリーの重要性が増していることを強調します。
なぜ重要性が増しているのか。企業の持続的な競争優位を生むものとして、顧客の感情にシンプルにかつダイレクトに訴えかける必要があり、その手段としての「ストーリ」が強力だから、としています。一覧表に閉じ込められた数値ではなく、あなたのビジネスのストーリーが、競合となる多くの製品・サービスを出し抜き、顧客の記憶に残るようなメッセージとなる、と述べています。
「ストーリー」の強みはそれだけにとどまりません。組織をマネジメントする際にも、自社がどこに向かおうとしているのかを社内に広く伝えることを可能として、さらに社外のビジネスパートナーへもメッセージを届けます。