三菱HCキャピタルは、日立製作所(以下、日立)のGenerative AIセンターと協働で、3月4日より、三菱HCキャピタル本体の約2,200名の従業員を対象に、生成AIの本格利用を開始した。
同プロジェクトは、三菱HCキャピタルにおける営業事務をはじめとする様々な業務への生成AIの適用により、生産性の向上、成長の加速を図るもの。今回の運用開始にあたり、日立がGenerative AIセンターが有するノウハウやユースケースなどのナレッジを三菱HCキャピタルに提供するとともに、両社で「Azure OpenAI Service」を活用した生成AIの社内利用環境の整備や試行評価、ガイドライン作成などに取り組んだという。
また、ユースケースの具体化や社内情報を取り込んだ知識データベースの構築、社内外システムなどとの連携も視野に、中長期的なロードマップの策定など、導入効果の創出に向けた計画・立案を共同で進めてきたとしている。
三菱HCキャピタルは、同プロジェクトの推進をもって、従業員による生成AIの利用促進に加え、段階的に入力可能なデータの範囲、量を拡大し、社内データと組み合わせた業務ナレッジを強化。これにより、営業事務や審査業務、ヘルプデスク業務などにおける自動化、効率化を図るという。
加えて、社外サービスの情報を含めたシステムなどとの連携を促進することで、業務の効率化や新事業創出といった生成AIによるバリューアップ(価値向上)を目指すとしている。