出資のリターンは「貢献利益」だけではない
及川:VCへのLP出資やカンファレンスの協賛など、幅広くスタートアップとの接点を作っていらっしゃいます。スタートアップとの新規面談は年間200件だとか。非常に多くのスタートアップの中から投資の意思決定をするわけですが、投資判断はどのようになさっているのですか。
武藤:「初回面談シート」を作っており、まだ共創投資部の経験の浅いメンバーでも初回面談で何を見て判断したらよいかがわかるようになっています。デューデリジェンスとかではなくて、「この起業家と共創がしたいと思うか」「私たちのインパクトに合致しているビジョンを持っているか」「私たちのアセットと合致したビジネスモデルか」といった項目をスコアリングできるようにしたシートです。社内では「応援せずにはいられない」という言い回しを使っていますが、「このスタートアップが世の中に出てきてほしい」といった気持ちを数値化できるようにということです。