ガートナージャパン(以下、Gartner)は、「日本におけるデジタル・ワークプレース・イノベーションのハイプ・サイクル:2024年」を発表した。
デジタル・ワークプレースとは、いつでもどこでも柔軟に働き、テクノロジーや適切なアプローチで仕事の質や生産性、俊敏性を高めるデジタルな仕事空間を指す。単なるデジタル化とは異なり、人や組織の在り方も含めた企業の成長や革新戦略の一環として実現されるという。
同ハイプ・サイクルでは、働き方を広く捉え、デジタルを前提にした「より良い」ワークプレース実現に重要となる革新的なテクノロジーやトレンドを、①ワークプレース・インフラストラクチャーの近代化、②人や組織の在り方、③人材育成、新たな働き方を支えるもの、④新興技術、DX関連の観点から取り上げている。
2024年版に追加したテクノロジーの中では、エモーションAIが「過度な期待」のピーク期に位置付けられている。また、同ハイプ・サイクルで新たに追加したAIリテラシーにも注目すべきである。
AIリテラシーには、単にAIを使いこなすためだけの能力ではなく、AIのネガティブ・インパクトやリスクなどの知識や理解、AIの実行能力も含まれるという。
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