コネクティッドカーが生む安心・安全と新たな価値
相澤氏は、コネクティッドカーの普及について、「まずは安心・安全という価値から始まった」と説明する。日本では、緊急通報サービス、欧州ではeCallのようなサービスがコネクティッドカー普及のきっかけとなり、社会的なインパクトを生み出した。これらのサービスは、人命を守るための重要な役割を果たしており、事故の際に車両の位置情報を自動的に通報することで、迅速な救援活動が可能となる。
さらに、コネクティッドカーは「便利・快適」という付加価値も提供している。特にSoftware Defined Vehicle(SDV)の進化が目覚ましく、車のスマホ化ともいわれるような変化が進んでいる。SDVは、ハードウェアだけでなくソフトウェアで車の機能を更新し続ける技術を指し、無線通信を利用したOTA(Over the Air)で車両のソフトウェアを定期的にアップデートできる。