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非金融企業のDXを後押しする、インフキュリオンがXardと描くエンベデッド・ファイナンスの未来とは

ゲスト:株式会社インフキュリオン 執行役員 Xard事業部長 吉中慎氏

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 コロナ禍を経て非対面・デジタル取引が急速に普及する中、エンベデッド・ファイナンス(組み込み型金融)の注目度は国内でも急上昇している。金融機能をモジュール化し、非金融系企業のサービスに柔軟に組み込むこの仕組みは、DX促進とユーザー体験強化の両面で大きな期待が寄せられている。決済やカード発行などの金融機能を「部品化」し、各企業が柔軟かつ迅速に導入するための基盤を提供するインフキュリオンは、エンベデッド・ファイナンスのリーダーとして業界を牽引している。今回は、同社の吉中慎氏(株式会社インフキュリオン 執行役員 Xard事業部長)に最新の取り組みを伺った。

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決済に特化したコンサルティングからソリューション開発へと事業を拡大

 エンベデッド・ファイナンスが台頭している背景には、Web APIやクラウドコンピューティング、通信インフラといった技術の進歩がある。数十年前までは資本力のある銀行やカード会社のみが垂直統合的に提供していた、口座開設から決済までの一連の金融機能のうち、必要な部分だけを抜き出し、他社サービスに組み込むことが容易になった。非金融企業が大規模インフラを自社で構築せずとも、外部の金融機能を部品として取り込み、迅速かつ柔軟にサービスを拡張できるようになったのだ。

 こうした動きが加速した要因の一つに、2010年制定・施行の「資金決済法」が挙げられる。非金融機関による送金・プリペイド事業への参入が可能になったことで、ドコモやau、ヤフー・ソフトバンクといった大手通信事業者が決済サービスを次々に立ち上げた。2006年にJCBからスピンアウトしたメンバーを中心に創業したインフキュリオンは、事業会社の決済参入を支援するコンサルティングを主要業務としてスタートし、この業界の潮流に乗って成長してきた。

 コンサルティングを続ける中で、「柔軟な決済ソリューションを迅速に提供できるベンダーが限られている現状が顕在化してきた」と吉中氏は話す。そこでインフキュリオンはエンジニアリング組織をゼロから構築し、エンベデッド・ファイナンスの概念を軸にソリューション事業を立ち上げた。2016年には、個人向けの「finbee(フィンビー)」という自動貯金アプリもサービス提供を開始している。

 「エンベデッド・ファイナンス」とは、銀行やカード会社などが提供してきた金融サービスを機能単位に分解し、他のデジタルサービスへ組み込むアプローチを指す。この手法により法人決済や経費精算、ポイント管理、ウォレット機能など、必要な機能をピックアップし、迅速にサービスへ組み込むことで、各企業はクイックに付加価値を創出できる。サービス利用者はプラットフォームを遷移する必要がなくなり、シームレスな顧客体験が実現できる。

 コロナ禍を経て進行したデジタルシフトによって、非対面取引がより浸透し、金融サービスの在り方も根底から変化している。また、SaaSが急増したことで、ひとつのプラットフォーム上でサービスを完結させるニーズも顕著となってきている。エンベデッド・ファイナンスは、こうした文脈で、顧客価値向上を同時に実現する強力な手段として注目されている。

吉中慎
株式会社インフキュリオン 執行役員 Xard事業部長 吉中慎氏

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インフキュリオンが提供する4つのエンベデッド・ファイナンスサービス

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この記事の著者

雨宮 進(アメミヤ ススム)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社インフキュリオン

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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