日本の新規事業開発を前に進めるためには
これまで多くの企業は、長い期間にわたり既存事業の改善や成長・拡大に注力してきたため、そもそも新規事業に取り組んだことがない、取り組もうとしても何から始めていいかわからない、という状態が当たり前でしたが、昨今の様々な理論や手法論、事例やノウハウなどの情報の流通や実践知の蓄積により、少しずつそのような企業は減ってきており、ある程度取り組んだことはあり、自分たちの力でゼロから事業を生み出すことができるようになってきている企業も増えています。
その中で、新規事業開発の打席に立てる機会も増え、まだまだ足りないものの、新規事業開発経験者というものも社内に増えつつある企業も多いのではないでしょうか。これ自体は素晴らしいことである一方で、本来目指すべき成果はまだまだ先にあります。特に大企業における新規事業開発において求められる成果や事業規模は、100億円、場合によっては1,000億円やそれ以上になることさえあります。また、その成果を出すための時間軸も比較的短く、厳しいケースが多い傾向にあります。