EXITかクローズか、綱渡りのスピンアウト
──ここまでのお話で、中高生や保護者、社会人のニーズをうまく汲み取りながら「はたらく部」を拡大していった印象を持ちましたが、なぜNTTドコモからのスピンアウトを選択したのですか。
山本:NTTドコモでは、教育事業のなかでも本流になり得ない事業だったので、立ち上げた時からスピンアウトは視野に入れていました。その後、事業のEXITを考えなければならないタイミングでちょうど「docomo STARTUP」の制度ができ、リードVCを決めて資金調達できればスピンアウトを選択できるようになったため、その仕組みを利用して飛び出そうと決めました。NTT東日本でオープンイノベーションに取り組んでいた時から抱いていた、スタートアップに対する憧れも決断を後押ししてくれたように思います。