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日本企業発・イノベーションへの挑戦者

大企業の“飛び地”新規事業からIPOを目指す──NTTドコモ発スタートアップRePlayceの挑戦

ゲスト:株式会社RePlayce 山本将裕氏

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大企業には新規事業の“エコシステム”が必要

──今後の目標を教えてください。

山本:日本の子どもたちは世界的に見ても学力はトップクラスなのに、自己肯定感が低いという課題があります。学力に加えて自信も身につければ、日本全体が活性化し、世界でもう一度輝けるはずです。そのビジョンを実現するため、「はたらく部」は学校外の学びを広げる課外活動として、「HR高等学院」は本格的な学びの場として拡大させていきます。同時に、大学生の就職活動支援や企業の新入社員を対象にするなど、学校教育と企業のHRの垣根をなくしていきたいと考えています。

 共通して意識しているのは、これからの時代に合った本当の学びを追求すること。AIの進歩が著しい中、今後必要なのはAIに置き換えられない非認知能力です。社会で課題を見つけ、解決策を探る力、人と協働して共創する力を身につけられる教育を提供します。

──最後に、大企業で新規事業の開発にチャレンジする読者へメッセージをお願いします。

山本:「自分のやりたいことをやった」と言える人生を選んでください。大企業の既存事業も社会に欠かせませんから、その領域で挑戦することが楽しいと感じる人は最後までやり切ればいい。ただ、楽しくないのであれば違うことに挑戦したほうが良いでしょう。大企業であれば、ゼロからスタートアップを始めるよりもリスクを抑えて新規事業に取り組めます。勇気を持って挑戦してみてください。

 企業側は、新規事業を創出し続けるためのエコシステムを作ることが大切です。社員が新規事業を立ち上げ始めてから制度整備に着手しても間に合いません。新規事業は、ある日突然天才児が現れて生み出すものではなく、仕組みの中で生まれてくるものだからです。優秀な人材の社外流出が心配なのだとすれば、その人材が最終的に戻って来られるような流動性を加味したサイクルをデザインすればいい。5年先、10年先という長期的な視点で新規事業を捉えられるかが、企業成長の大きな分かれ目になるはずです。

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この記事の著者

山田 奈緒美(ヤマダ ナオミ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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