中国電力ネットワークは、Waquaと連携し、小型海水淡水化装置・循環式手洗いユニットのレンタルを行う「アクアシフト」の提供を開始した。

工事現場や現場事務所等では、給排水設備を確保することが難しい場合も多く、水の運搬に伴うコストや労力、環境負荷の改善等が課題となっている。
小型海水淡水化装置は、世界最小クラスで持ち運びが容易であり、河川や海等の水源があればその場で真水を作れるというもの。循環式手洗いユニットは、独自の浄水・殺菌機能を搭載しており、1回の給水で約1カ月間は水の交換が不要だという。
この装置を利用することで、水の運搬回数を減らし、その場で作った真水で機材の洗浄や手洗いが可能になるなど、コストや環境負荷を低減しながら現場の職場環境が改善できると述べた。
中長期的には、同サービスの提供を通じて中国地域の過疎地や離島の水インフラに関連する事業領域への展開も目指しているとのことだ。
なお「アクアシフト」は、同社が中国地域の明るい未来をひろげる新たな価値創造を目的に実施したオープンイノベーションプログラム「Co-Creation with Network」から初めて事業化したサービスだという。
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