三菱総合研究所とQUICKは、企業の人的資本情報に基づく「中長期的な企業価値向上の蓋然性を評価する分析手法」の開発などを目的とした共同研究を開始した。

三菱総合研究所は、人材領域における政策・経済に関する研究や提言活動、経営戦略と連動した人材戦略の策定・実行支援に取り組んでいる。一方のQUICKは、日経平均株価などの主要指数を提供している。
今回の共同研究では、人的資本の取り組みが企業価値とどのように関連しているかを解明し、人的資本の取り組みを客観的に指標化、また企業間比較や評価に利用可能な基準を確立する目的で、次のような活動を実施する。
1.企業の人的資本情報に基づく「中長期的な企業価値向上」の蓋然性を評価する分析手法の開発
2.策定した評価指標を活用した企業向けサービスの提供
三菱総合研究所は「人的資本経営コンソーシアム」の事務局活動で培った知見やネットワーク、経営戦略と連動した人材戦略の策定・実現ノウハウ、さらには企業情報に関する定量分析に関する実績を活用。一方のQUICKは、データ提供・指標算出のノウハウを活かし、証券・金融市場の関係者から評価される指標策定に取り組む。
今後は研究の結果を取りまとめ、10月頃を目途に成果を公表。その後はQUICKのサービス上で、算出された指標の提供を予定している。
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