共同オーナーシップがプロジェクト成功の鍵
トリドールホールディングスのDXは、戦略の実行速度とコスト構造の変革において、定量的・定性的な効果を明確に示している。年間10数個のプロジェクトを並行して実行できる基盤を確立したことは、予測不能な進化を目指すグローバルフードカンパニーとしての機動力を劇的に向上させた。

またオフバランス戦略は、ITコストを「固定資産」から「変動費」へと構造的に転換させた。磯村氏がDX計画立案のフェーズで重要視するのは「IT費用だけではなく、業務コスト全体で計画を立てること」である。業務コストとは社内の人件費、ITコスト、委託費のすべてを足したもの。このトータルコストを売上比率で見ることにより、ITコストが増加しても全体の業務コスト比率を削減できるという論理である。
