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事業コン落選から最優秀賞を掴むまで JR東日本企画・河原さんがアウェーでも「応援広告」を始めた理由

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広告の価値は露出量やサイズだけで決まらない

椿:Cheering ADが広告市場にインパクトを与えていると感じることはありますか?

河原:jeki以外の企業でも応援広告が取り扱われ始めているのを見ると、波及効果は確実にあったと感じます。最近は企業側が“応援広告風”のクリエイティブで広告を出す事例も増えているんです。

椿:詳しく教えてください。

河原:たとえば、食品メーカーが自社のイメージキャラクターとして起用しているタレントさんの誕生日に、応援広告風のクリエイティブでお祝いの広告を掲出したり、商品の周年を記念して、企業が作った“いかにも”なクリエイティブではなく、ファンメイド感のあるクリエイティブでポスターを作って駅に一枚だけ掲出したり。いずれの広告もSNSで非常に大きな反響を呼んでいました。

椿:おもしろいですね。広告の価値が「露出量」から「共感と拡散」にシフトしていて。

河原:そうなんです。私は、広告の価値は必ずしもサイズで決まるわけではないと思っています。ファンの方が出稿したB0サイズのポスター一枚を何百人もの人が見に行き、推しのグッズと一緒にポスターの写真を撮ってSNSに投稿する──そこまでがセットの体験なんです。

 最近は芸能事務所の対応もフレキシブルになってきました。以前は「素材は渡せません」と言われることが多かったのですが、今は「ファンの皆さんが自分たちの代わりに宣伝してくれるなら」と、無償で素材を提供してくださる事務所も増えているんです。良いエコシステムが出来上がりつつあります。

認められたければ数字を作る

椿:Cheering ADの展望を教えてください。

河原:まずは「広告をポチッと買える体験」を、toCだけでなくtoBにも広げていきたいです。加えて、海外展開にも注力します。既に7ヵ国の媒体を取り扱っており、Cheering ADを通じて日本からニューヨークのタイムズスクエアに広告を出すことも可能です。日本のアーティストを世界に広める、あるいは海外のファンが日本に広告を出す、という流れをもっと活発にしたいと考えています。

椿:最後に、伝統的な企業で新規事業に挑もうとしている読者に向けてアドバイスをお願いします。

河原:「諦めずに数字で証明し続ける」これに尽きるかもしれません。私は自身がオタクだからこそ、ファンの熱量や求めているものを理解していましたし、売れる確信がありました。社内で何を言われようと、数字がついてくれば認めるしかなくなります。諦めずにトライして自分の信念を貫けば、きっとどこかで助けてくれる人がいるはずです。

椿:河原さんにとっての“恩人”はどなたですか?

河原:社内新規事業コンテストの第一回で落選した際「ちょっとやってみる?」と背中を押してくれた当時の新規事業担当者には、とても感謝しています。今はもう別の部署に異動してしまいましたが、その一言がなければCheering ADは生まれていませんでした。

椿:「売れる」と信じて突き進む。河原さんのパワフルな姿に勇気をもらえました。素敵なお話を聞かせていただきありがとうございます!

河原:ありがとうございました!

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この記事の著者

渡辺 佳奈(Biz/Zine編集部)(ワタナベ カナ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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