JALは2026年3月3日、新たな自社運営コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)ファンド「JAL Innovation Fund II」の設立を発表した。これにより、2019年から共同運営してきた「JAL Innovation Fund」の取り組みを一層推進し、自社主導でスタートアップへの投資と事業連携を行う体制を確立する。運営は、米国シリコンバレーに新設した100%出資の投資会社「Japan Airlines Ventures, Inc.(JALV)」が担う。
これまでのCVC活動を通じて、JALは外部パートナーとの協業によるノウハウやグローバルネットワークの構築に取り組んできた。新たなファンド設立後は、投資判断から事業連携までを一貫して自社で行うことにより、意思決定や事業推進のスピードと精度を高める狙いがある。
JAL Innovation Fund IIの投資領域は、既存のマイルや環境分野、次世代モビリティといった航空コア領域の拡充に加え、これまでJALがリーチできていなかった未開拓の「フロンティア領域」にも重点を置く。未踏の先端テクノロジーや革新的なビジネスモデルを探索し、将来的な事業変革の種を発掘していく。
シリコンバレーを拠点とするJALVの設立により、世界のイノベーション集積地で最先端の知見やネットワークへアクセスする。JALはグループ保有の豊富な事業アセットとスタートアップ企業の技術やサービスとを連携させることで、航空業界の未来に向けた新たな価値創出を目指す。
新ファンドでは、従来の航空事業の進化だけでなく、変化する社会や消費者ニーズに柔軟に対応し、中長期的な企業価値の向上に寄与することを目指す。
今後もJALは、外部スタートアップへの積極投資と共創推進を通じて、航空領域を超えた新規事業開発や先端領域への参入を強化していく方針である。
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