高付加価値製品をハイスピードで、原動力となるのはソフトウェア
米国が中心になって取り組むインダストリアル・インターネットは、18世紀の産業革命、第二のインターネット革命に続く第三の産業革命として捉えられている。18世紀の産業革命の「石炭」に該当するのが現代の「ソフトウェア」であり、そこで優位性を得た企業や国がインダストリー4.0の勝者となる可能性がある。
インダストリー4.0を実現した工場ではラインがなくなるケースも出てくる、製品がソフトウェアによって制御されながら、自由自在にカスタマイズされる。そうした高付加価値製品を大量に作る能力を持つ“マスカスタマイザレーション”の工場を、ドイツは数年以内に実験的に稼働させる予定だという。ドイツはユーザーでもあり、セラーでもある。まずはユーザーとしてマスカスタマイザレーションの精度を上げながら、世界へと展開していくことを目標としているわけだ。