AIに奪われない人間の価値は? 安宅和人が明かす「2つの軸」
今田:クリエイターの方々もAIの台頭を恐れていますが、世の中に溢れる平均的なコンテンツはAIに代替されても、本当に尖った一握りの作品は特別な人間でないと生み出せないと感じます。「AIに奪われない人間の価値」はどこにあるのでしょうか。
安宅:そのとおりで、クリエイターの世界でも独自のスタイルや「文体」がないと生き残れませんし、ディレクションもできません。人間の価値について考える際、「AIにできる/できない」で限定することにはあまり意味がありません。本質的な軸は、「ある特定の人がやっていることに価値がある世界(主語に意味がある)」と「一回きりであること(一回性)」の掛け算です。この領域は、デジタルに閉じる理由がまったくありません。
