「富の再配分」の画期的な2つのシステム―「市場」と「民主主義」
「第一の波」と著者が呼ぶ時代は2050年頃に訪れ、その特徴は、国家(やローカルに根ざす民主主義)を越え、市場が国家を超越する「超帝国」の時代で、国家や地方行政がもともとは提供していた公共サービスの担い手が、超帝国企業へと置き換わり、国家の機能を低下、破壊すると言っています。
代替される国家機能-「監視」を起点に始まる国家の解体、市民の孤立
国家の一部の機能を代替するサービスのことを、著者は「監視財」といい、公的な教育・医療・統治サービスなどが民間企業によって担われるようになるとしています。