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新事業の社内公募はなぜうまくいかないのか?ウルフェン氏が語るアイデアの育て方。

『START INNOVATION!』著者 ハイス・ファン・ウルフェン氏インタビュー

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上層部をまきこんだアサインメントをつくれ

「FORTH」はビジネス思考とデザイン思考を組み合わせ、改良を続けてきたメソッドです。全体は5つのフェーズに分かれていて全て体験すると、15週間ぐらいのコースとなります。スタッフとマネジメントを巻き込んだチームをつくって行います。イノベーションは一人ではおこせないからです。

 FORTHのチームづくりの特長は、イノベーティブなリーダーを決めるのではなく、チームメンバー全体がアイデアを出すというところ。もうひとつウルフェン氏が強調するのは、上層部をしっかりと巻き込むことだ。 そのためにも「イノベーションの使命は何なのか?」ということを最初のフェーズで決めておく。ウルフェン氏はこれを「アサインメント(assignment)」と呼ぶ。 最初のアサインメントがあやふやだと、がむしゃらに頑張ってアイデアを出しても無駄に終わってしまう。またアイデアが認められても、事業化にいたらず途中で封殺されてしまうことがある。そんなことがあると、意欲のある人がふるい落とされたり、納得感がなくなってしまう。

上司に何度も提案をおこない、後になってひっくり返されるという経験を味わった人は多いでしょう。アイデアをもっていくと、“君が持ってきたものは改善的なもので私が期待していたものは、もっと革新的なものなんだよ”とか言われたとか。 結果を出すためには、明確なアサインメントを作っておくことです。たとえば、年間いくらの売上で、利益率を何%あげるためといったはっきりとした判断基準が必要なのです。

 さらに、撤退して引き戻すのか、このまま突き進むのか、撤退基準まで決めておくことも必要だという。

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