大企業がスタートアップに関わる良い影響
大企業がスタートアップの方法論を身につけることは、競合する事業を行うスタートアップにとっては脅威ですが、ビジネス全体や国という視点で見てみると決して悪いことではないと思っています。潤沢な資源と優秀な人材を擁する大企業から多くの発明やイノベーションが生まれることで、世界はより良くなっていくのではないでしょうか。
また大企業での新規事業が増えることで、個々人のキャリアにとっても良い影響がありうるのではないかと思います。たとえばある程度の給料をもらいながら新しい取り組みを始められる、という人が増えるかもしれません。そうなれば、スタートアップという、極小の資源しかなくそのため選べる選択肢の少ない組織を立ちあげなくても、大企業での様々な領域に豊富な資源をもって取り組むことができます。
またGVのデザインスプリントをはじめとした、Googleのような大企業が培ってきたスタートアップの文脈に近い方法論や知見は、スタートアップにも有用なものとして使えるものだと思っています。