「BB-8」を生んだディズニー・アクセラレーター
TechStarsがコーディネータとして手掛けた「ディズニー・アクセラレーター」についても振り返ってみよう。コーポレートアクセラレータープログラムの中で最も知名度が高く、現在は2014年、2015年のバッチが終わり、2016年の募集を行っている。ディズニーのみならず、ピクサーやマーベルといったディズニーグループが抱える”コンテンツの王様”が集い、100名をこえるメンターによるサポートの提供によって、世界中からエンタメ分野と親和性が高いベンチャー企業を募集しているのが特徴だ。
ディズニー・アクセラレーターの運営を通じて、ディズニーはどのような利益を得たのだろうか。一番わかりやすい事例は、10年ぶりの新作となった『スターウォーズ フォースの覚醒』に登場する新キャラクター「BB-8」が、ディズニー・アクセラレーターから産み落とされたことだろう。そして、アクセラレータープログラムから生まれたキャラクターを起用したことにより、ディズニーの柔軟さを世界に対してアピールし、ブランディングにも貢献したのではないだろうか。