生命科学と人工知能が合わさることで起きる、人類史上最大のインパクト
科学的な実験のあらゆる場面で、人工知能の機械学習が活用され、革新的なことが起きている。北野氏は、今後ますます加速するであろう、分散型の大規模科学をマネジメントするためには、オープンイノベーション型のマネジメントが重要になると語り、冒頭に述べたロボカップで得た知見を活かすことを考えているという。
最後に、北野氏は、石器時代から産業革命、動力技術の開発、そして通信技術と計算技術の開発、といった文明進化の起源に触れた。そして、知識と道具の関係について、従来の「知識を生み出して道具を作る」というプロセスから「道具が知識を生み出す」といった逆転の現象が起きる、と未来予測を述べ、基調講演を締め括った。