パナソニックでは、5月にアプライアンス社で初となる、社員を対象にした新規事業公募制度をスタートした。既存事業の延長線上にない領域へシフトする「ゲームチェンジ」をテーマに複数の事業アイデアを2か月間かけて募集・選考を行い、7月21日に最終選考を通過した事業アイデアを発表した。
今後は、これらのアイデアに自社のリソースやノウハウを活用することで、スピーディーな事業の立ち上げを目指すという。また、展示会等にも積極的に出展し、市場にいち早く提案することで市場からの声を早期にフィードバックし、事業・商品に反映させていくとしている。
この活動は、6~7月に実施したMITメディアラボの講演会やUXデザインセミナーといった取り組みにより、オープンな社内風土を確立していく一方で、社外との連携も積極的に推進していくという。
開発・製造・販売といったサプライチェーンのあらゆるプロセスで、顧客価値をより早く生み出すために、社外のリソースを効果的に活用するとともに、パートーナーシップの構築を目指していく。今後は、社外で活躍するキーマンや企業と共同でのワークショップの開催など、活動プロセスの発信を行いながら社会のさまざまなステークホルダーと接点を作っていく予定だ。