ターゲットリスト機能では、シナリオを選択することで、「SPEEDA」が格納する115万社超の国内企業データの中から、シナリオに該当する企業をリストアップし、さらに「業界」「地域」「規模」などの軸で絞り込み、営業候補先のリストアップをすることが可能だった。
今回、追加した自動ターゲティング機能により、ユーザーが保持する顧客情報を取り込み、「SPEEDA」の豊富な企業情報を用いて分析することで、顧客企業の共通項を抽出し、営業候補先を自動でリストアップすることができるという。
この機能はSalesforce、クラウド名刺管理サービスSansanとの自動連携も実現する。Salesforceで管理されている顧客情報、Sansanで共有管理されている名刺情報(コンタクト先)をAPIを通じて自動で取り込み、SPEEDA内の企業情報とひも付け、営業候補先の自動抽出に活用する。
今回の連携により、BtoB領域における顧客視点に根ざしたマーケティング手法であるAccount Based Marketing(ABM)の実現をサポートし、「SPEEDA」はBtoB領域におけるマーケティングエンジンに進化していくとしている。
発表された機能の具体的な特徴は次のとおり。
・「販売実績がある企業と同じ業界にいる企業は営業確度が高い」「同じ業界の企業には、同じ種類の営業ストーリーが効果的」という顧客の声から、SPEEDA独自の560以上に細分化された業界分類を営業候補先抽出に活用。
・ターゲットリスト機能のシナリオ(例:「オーナー企業」「業績好調企業」「人材需要が高い企業」)と既存顧客情報を照合し、多くの既存顧客に共通するシナリオを発見し、営業候補先抽出に活用。
・企業にひも付いた膨大なテキスト情報(HP、ニュース、プレスリリース等)から、多くの既存顧客に共通するキーワード(例:「ソリューション営業」「ビッグデータの活用」「人工知能」)を発見し、営業候補先抽出に活用。
・実際の営業結果、マーケティング結果をAIに学習させ、営業候補先抽出のアルゴリズムを継続的に改善。