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共創し学習する新しい組織論

ホラクラシーが機能する、ネットワーク状の構造を持つ「テンセグリティ組織」とは?

埼玉大学 宇田川元一 准教授 × ダイヤモンドメディア株式会社 武井浩三代表取締役:前編

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階層型組織とは違う、ネットワーク状の構造を持つ組織「テンセグリティ」

宇田川:
 市場の原理に任せるということは、単にパフォーマンスが出ているだけでは評価されず、周りからの「レピュテーション(評判)」なんかも影響するということですね。

武井:
 そうです。ただ、完全に市場の原理に任せると、どんどん相場が上がっていってしまい、最後はバブルがはじけ、「これでは会社がたちゆかないので給料を下げます」ということになります。株式市場の場合は自己責任ですが、会社の中でこれは痛みが大きいので、今はバブルを発生させないようなしくみにしています。ひとつは、相場は期待が高まっていくことでどんどん上がっていくので、給与には期待値を含めないということです。期待を高めるためにプレゼンテーションというものがあるわけですが、うちの場合は「がんばって結果が出てから給料を上げる」ということにしています。もうひとつは、会社のビジネスモデルに最適な人件費割合をバロメーターとしてもっておき、それをはみ出しそうなときにはアラートを出して、調整するようにしています。

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