「Amazon Launchpad」は、100社以上のベンチャーキャピタル、クラウドファンディング、アクセラレーター、インキュベーターと世界各国で協力し、対象スタートアップを募集している。日本では、一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)や、クラウドファンディングのMakuake、シードアクセラレーターのABBALabと一緒に活動している。
さらに、カスタマイズされた商品詳細ページ、露出機会を拡大するマーケティング施策、世界各国のAmazonのユーザーへの訴求機会および各国での配送ネットワークをスタートアップに提供している。今回、「Amazon Launchpad」が日本で提供開始されることにより、日本のスタートアップは新製品発売に伴う多くの課題を解決できるようになるとしている。
特に重視しているのは、スタートアップにとって重要な、商品の使い方のシーンや、商品にまつわるストーリーをコンテンツとして掲載できること。カタログでは伝われないイメージを動画などで掲載できる。
プログラムの提供開始に加え、1月18日にオープンした「Amazon Launchpadストア」では、ウェアラブルデバイス、スマートホーム、知育・学習玩具など250を超える革新的な製品を取り扱っている。すでに、MAMORIO、BONX、VIE STYLE、KAMARQなど15社以上の日本のスタートアップが参加しているという。
これまでのベンチャーには、商品を作っても販路の拡大や流通に伴う高い販売マージンなどの課題があった。Amazon Launchpadでベンチャーの製品の露出や認知度を上げることができ、製品や会社のストーリーを伝えることも出来る。(アマゾンジャパン合同会社 ジャスパー・チャン)
「Amazon Launchpad」がスタートアップのビジネスの成長を支援するために提供するサービスは次のとおり。
・迅速な販売開始:迅速に製品の販売開始が可能。商品登録サポート、Amazonのフルフィルメント・ネットワークやマーケティングを有効に活用することで、ビジネスの成長加速が期待できる。
・ブランド構築:「Amazon Lauchpad」専用の商品詳細ページで、スタートアップのブランド・ストーリーを世界中のAmazonのユーザー伝えることができる。また、商品詳細ページ上の「スタートアップについて」のQ&Aにより、親近感を与え製品などについて理解を深めることが可能。
・露出機会の拡大:スタートアップのビジネス規模にかかわらず、Amazonや「Amazon Launchpadストア」上での露出など、人気ブランドが利用しているものと同様のツールやサービスを提供し、スタートアップのマーケティングを支援。マーケティングプランを独自に作り上げる必要がないことが一番のメリットになる。
・グローバル進出:スタートアップがグローバル展開する際、世界各国のAmazonでビジネスの成長をサポート。世界中で好評なAmazonのフルフィルメント・ネットワーク、信頼度の高いカスタマーサービス、Amazonプライムの迅速な無料配送サービスを通して、世界の顧客からの信頼獲得が期待できる。
「米国では、Netflix、Airbnb、Slack、日本でもメルカリ、スマートニュース、NewsPicksなどAmazon Webservice(AWS)を使うことで多くのWeb系の成功ビジネスが生まれた。同じように今後、モノづくりのハードウェアベンチャーの成長も加速させていきたい。」(アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 代表取締役社長 長崎忠雄氏)
またベンチャーキャピタルと連携し、融資サービス「Amazonレンディング」による資金支援も積極的に行なうという。
Amazon Webservice(AWS)が多くのクラウドベンチャーを生み出したように、Amazon Launchpadも日本のモノづくりベンチャーやIoTスタートアップの福音になるかもしれない。