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「水平型コラボレーション時代」のUX

BtoBサービス企業がBtoCの「UXビジネス」を立ち上げられた理由

「水平コラボレーション時代」のUX:第4回

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 『UXの時代−−−−IoTとシェアリングは産業をどう変えるのか』を発表して以来、講演・セミナーや仕事上お会いする方々から、様々な意見・質問を寄せられるようになった。そこでこうした声を踏まえながら、私が執筆中・執筆後に考えたこと、ビジネスとして展開していることなども交えて、この本の内容について語ってみたい。連載第4回目は、私がビジネスで実践してきたこと、発見したことを例に、ユーザーが主役の水平協働型UXビジネスを生み出す方法についてさらに具体的に解説する。。

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重要なのはUXを基準にゼロベースでビジネスを構築すること

 『UXの時代』第5章に書いたように、私が経営する会社シーオスは、様々な業界の企業にロジスティクスのソリューションを提供する会社だ。IoTやAI、ロボティクスを活用し、シェアリングの仕組みを取り入れるなど、先進的なテクノロジーと方法論でロジスティクスの改革を進めてきた。ありがたいことに、こうしたユーザー企業は着実に増加し、ビジネスは順調に成長している。

 しかし、どれだけユーザー企業から評価をいただいても、我々は縁の下の力持ちであり、その先にいるエンドユーザーに直接価値を提供することはできない。BtoBでユーザー企業にどれだけよいソリューションを提供しても、エンドユーザーが変化して、ユーザー企業が市場の支持を失ったら、我々のビジネスも大きな影響を受ける。

 そこで私はまずBtoCのビジネスを知ろうと考え、2011年にトライアスロンというスポーツを軸としたアクティブ&ウェルネス事業(現在はさらに新規ビジネスを加えてUX事業へと発展)を立ち上げた。トライアスロンを選んだのは私自身がトライアスリートであり、エンドユーザーが何を求めているかがわかるからだ。

 私はトライアスロンの専門誌『トライアスロン ルミナ』やWebサイト、水泳や自転車、ランニングのスクール運営、トライアスロン大会の開催、トライアスリートの目線で開発したオリジナルグッズの販売など、トライアスリートが求めるものを次々と実行していった。

 システム開発や物流倉庫など、ロジスティクス事業のリソースも一部活用したが、多くのリソースは全く新たに揃えた。既存のリソースありきではなく、ユーザーが求めるものに合わせてすべてのリソースを調達し、組み合わせた。これが第一のポイントだ。

 BtoBの経験しかない会社でも、既存事業の枠にとらわれず、ゼロベースでユーザーのためにビジネスを構築したことで、事業を軌道に乗せることができた。

 私が今、既存のビジネスモデルとリソースにとらわれず、ゼロベースでUXのためにリソースを組み立て、新しいビジネスモデルを構築すべきであると自信をもって言えるのは、この経験があるからだ。

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この記事の著者

松島 聡(マツシマ アキラ)

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