『逆説のスタートアップ思考』から考える、新規事業開発「4つの視点」
オープンイノベーションとスタートアップ・エコシステムに関するMedium(ミディアム)の記事が話題を集めた馬田隆明氏。同氏の2017年3月9日に発売された著書『逆説のスタートアップ思考』(中公新書ラクレ)には、スタートアップに限らず、大企業の事業開発担当者にも役立つ、 スタートアップ的な思考法が細かく解説されている。
馬田氏は「スタートアップ的な急成長する新規事業を作ることや、良いスタートアップを早く見つけて上手く協業するために、『スタートアップ思考』を理解することが重要」と語り、著書にある4つのポイントに絞って、講演を行った。
この4つのポイントに入る前に、前提となる「スタートアップ」の定義に触れておきたい。馬田氏によれば、スタートアップとは、じっくり時間をかけて着実な成長を望む「スモールビジネス」ではなく、短期での急成長を望むビジネスのこと「スタートアップ」と定義している。また、「起業/新規事業」のなかで「スタートアップ」と呼べるものほんの一部なので、すべてのビジネスに「スタートアップ思考」が有効なわけではないということも、念押しをした。
では、その「スタートアップ」の定義を意識した上で、「スタートアップ思考」として語られた以下の4つのポイントを、講演内容からの引用を中心に解説していきたいと思う。
- アイデア
- 戦略
- プロダクト
- 運