SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

熱狂する営業組織の創り方

熱狂する営業組織を創る4つの視点(後編)~「コミュニケーション」「インフラ」

熱狂する営業組織の創り方:第5回(最終回)

  • Facebook
  • X
  • Pocket

効果的なNext Actionを営業組織にもたらす「インフラの視点」とは?

 最後にインフラの視点で考えてみる。インフラは制度やルールからツールまで仕組みのベースとなる部分を指している。今回はその中でツール、特に営業組織を創っていく上では欠かすことの出来ないSFA(Sales Force Automation)/CRM(Customer Relationship Management) について考えてみたい(※この後はSFAで統一して記載していく)。皆様の中にはSFAを使っていない方もいらっしゃると思う。しかしながら、営業組織にとってSFAは必要か否か、また自社に導入すべきか否かを議論することはナンセンスだと感じる。間違いなく必要で導入すべきだからだ。もちろんSFAは魔法の杖ではないので導入すること自体が目的になっては元も子もないが、その必要性や導入すること自体を悩んだり考えたりする必要はない。考えるべきは「如何に活用していくか」だと思う。

 熱狂する営業組織に貢献するSFAについて論じる前に、もう少しSFAの実態について述べておく。以前、弊社にてSFA満足度調査を実施したことがある。その中でSFA導入後の問題解決度と満足度を問う設問があったのだが、その回答として「解決された/ほぼ解決された」「とても満足している/やや満足している」と答えたのは約半数だった。言い換えると残りの半数は「問題が解決したとは言い難い」「十分に満足しているとは言い難い」という認識だったということだ。また、さらに具体的な設問から見えてきた大きな問題点が、現場の営業パーソンは「利用メリット」以上に「入力負荷の大きさ」や「操作性の悪さ」を感じているということだった。実際に、お客様先でも「入力が徹底されない」「一部の機能しか使われていない」との声を聞くことも少なくない。これは結局のところ、従来のSFAが営業支援ではなく、営業管理や営業分析といった「管理者のための管理者視点のツール」になっていたということだ。マネジャーは効率的にチーム及びメンバーの営業管理を行う必要はあるが、そちらばかりに比重が置かれると、実際に毎日利用する営業パーソンにとってはたまったものではない。そもそも経験の浅いメンバーならまだしも、経験のある営業パーソンで管理されることを好むメンバーは少ないものだ。そして第1回で記載した通り、組織的に考えてみても、効率的な管理だけで生産性を向上させていくことには限界がある。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
熱狂する営業組織の創り方連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

佐藤 利博(サトウ トシヒロ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング