お前の苦労なんかどうでも良い、ユーザー視点で語れ
当初、銀行やVCを回ってみたが、彼らにはまったく伝わらない。クラウドやSaaSのメリットや技術ポイントを説いても、特許関係などについて聞かれるものの、サービスのイメージを持ってもらえなかった。カオナビの特長を言語化出来ていなかったからだ。
悩んだあげく、商品を売るためにはシンプルなフックが鍵になると気づいたんです。新しいマーケットでお客さんの記憶に残すような商品を作るには面白いと思えるフックがないと駄目なんです。(柳橋社長)
その頃、柳橋さんが先行企業として研究したのが、名刺管理アプリの「Sansan」だ。Sansanも当初はB2B系で、SaaS&BPOやSFAを謳っていたが、「名刺管理アプリ」に特化することでユーザーを広げた。