「紙とExcel、レガシーUI」が最大の敵
加藤:日本の人事系のITは、まだまだ昔のものが使われています。管理部門にとっては、とりあえず動いているのだから変える必要がないという発想でしょう。でも昔のソフトウェアだからデザインも古臭くて、使いづらい。エンジニアが多い伸び盛りの企業だと、社内のITが古いUIだったりすると辞めちゃうんですよ。宮田さんのところも、そういう古いソフトウェアとの競合になりませんか?
宮田:私たちがやっているクラウド人事労務管理ソフトは、クラウド会計ソフトなどと違い、前身となるパッケージソフトやインストール型のソフトがそもそも存在していません。例えば、経理部門だと、昔の会計システムから新しいクラウドサービスに移行するのが最近の傾向ですが、労務手続きや労務管理は、そもそもITで出来ることすら存在しなかったのです。