大事なのは「入り口の多様さ」「短期間でデプロイ」「格好良いロールモデル」
鎌田:スタートアップと最企業の社内起業家が担うイノベーションは共通点も多い。大企業の中に応用するならどういうところが参考になるでしょうか?
菅原:我々が気をつけているのは、新しいプロダクトやスタートアップの種を生み出そうというのは共通していても、一人ひとりのモチベーションはバラバラだということ。カルチャーが合わないと物事が進まないんです。入り口を複数用意しておいて、組織内で“プロジェクトの回遊”をさせられるようにする。そうすると、最終的にプロジェクトがチームとして醸成されます。あとは短期間でデプロイをさせることです。何回も失敗経験を積ませるというのは原則ですね。短期的な目標で進めさせます。我々の場合は、2か月でデプロイさせて、それに対してどう評価ができるか。1年生で入ったら10個ぐらいのプロジェクトを回すわけです。