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組織変革に“社会脳”が重要だと思われる理由──アンダーマイニング効果を超えて人が主体的に生きる方法

パフォーマンス・マネジメント革新フォーラム レポート後編:松元 健二教授(玉川大学 脳科学研究所)

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古いルールを主体的に変更できるのは“人間ならではの特徴”である

 さらに脳の活動を見てみると、社会規範に関する説得をかけたときに活動する脳部位は、“社会脳”と呼ばれている脳領域と類似していた。“社会脳”とは、人間の社会的行動に関わる脳の一連の部位を表す言葉で、社会性の障害につながる脳の損傷部位の研究や、社会的な認知を必要とする場面で活動する脳の部位の研究など、多数の研究によって分かってきたものである。

 さらに今回の実験において、社会規範について説得をかけているときと、単に社会規範についての態度評定をしているときとでは、脳の活動部位が一部重なりながら、ズレていることが分かった。

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