“当たり前”が相対化されたとき何が必要になるか──“新しい物語”を紡ぐ「ナラティヴ・アプローチ」
私が研究において依拠している思想は、「ナラティヴ・アプローチ」というものである。ナラティヴとは、語り、物語のことだ。私たちは、様々な場面で、自分が当たり前だと思っていた世界が相対化されてしまうような出来事に直面する。その時に、私たちは先に述べたような苛立ちや葛藤を抱えることがあり、それを乗り越えようと、“新しい語り”を紡ぎ出そうとする。そうして、それまでとは違う世界を再構成していくのである。
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