顧客との対話から発見する「中核となる機能的ジョブ」の4つのポイント
「中核となる機能的ジョブをどのように定義するのか?」とよく尋ねられることがあります。これは非常に良い質問であると同時に、非常に重要なポイントの1つです。中核となる機能的ジョブを定義する上で、いくつかのポイントを挙げておきましょう(図5)。
■顧客の視点 – 1つ目は、常に顧客の視点から捉えることです。農家向けに殺虫剤を販売しているメーカーは「害虫を駆除すること」をジョブとして定義したいかもしれませんが、顧客である農家の視点で考えれば「農作物を育てること」の方がより自然なジョブでしょう。同様に、エンジニアの方々とのワークショップをする際、「社内データを一元管理する」というようなジョブを定義することがありますが、これは顧客のジョブというよりもソリューションに近いような気がします。