好きを真ん中に、仕事も人生も回っていくもの
YAMAPによって、仕事と家庭とはまた異なる第3の場を作ることができるのではないか。それが自分たちにとっての挑戦であり、社会に還元できることだと考えています。
そう熱く語る春山さんは、なぜそこまで「登山」にこだわるのか。もちろん前述したような社会的課題の解決という視点はあるものの、それ以上に個人的な経験が大きく影響しているという。
春山さんは福岡市の郊外出身。高校時代はスポーツに熱中し、浪人時代に勉強のあり方に疑問を持ったことから「現実から学ぶスタイルにしたい」と考えるようになった。大学時代には新興国で井戸を掘るなどのボランティア活動に時間を費やし、そこで自然を楽しむことや写真家である星野道夫氏の世界に出会い、写真家として身を立てるべく大学卒業後にアラスカに留学した。そこでの経験が、YAMAPを作る上でのベースになっているという。