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インダストリーX.0とは何か?

デジタル時代の製造業の「ビジネスデザイン」──コンサルティング会社が“右脳を強化”する理由とは?

第2回

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多様性を生かし、早く失敗して再挑戦する──デジタル化により可能となるものづくり企業のFail Fast

(2)多様性を生かす:アイデアの質を高めるための仕掛け

 多様なバックグラウンド持つメンバーと密にコラボレーションすることも重要である。世の中を変えるようなビジネスアイデアは、1人の天才や高い専門性を持つ人が生み出すものと思いがちだが、実はメンバーの多様性が高いことで生まれやすいと指摘する調査結果がある*3。似たような専門性を持つ組織内のメンバーだけではなく、組織や専門性の枠を超えた多様なバックグラウンドを持つ人材がチームとなって取り組むことで、化学反応のように新たな気付きやアイデアを得やすくなるのだ。

 デザインシンキングのアプローチは、メンバーの多様性を活かせるように設計されている。まずは個人が短時間で大量のアイデアを出し、次にチームのアイデアとして醸成させ、最後に誰の意見かはわからない状態を作った上でアイデアを収束させて合意形成を図る。日本企業において、特に重要なことは、アイデアの醸成と収束の段階で、発言者によってアイデアや意見に無意識に重みづけされないことである。メンバーの役職や社内でのパワーバランスによって、落としどころが予め想定されることを防ぐため、デザインシンキングには、メンバーの多様性を最大限生かすことを前提に、常にアイデアや意見が平等に扱われる仕掛けが組み込まれている。

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この記事の著者

花岡 直毅(ハナオカ ナオキ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

林 真帆(ハヤシ マホ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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