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Doblinのリーダーが語る、5つの「イノベーションの規律」──デザイン経営の本質

デロイト トーマツ イノベーションサミット2018 セミナーレポート

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 9月11日(火)に東京国際フォーラムで、デロイト トーマツがアジア最大級となるイノベーションカンファレンス「デロイト トーマツ イノベーションサミット」を開催した。その中で、6月20日にローンチした「モニター デロイト」ブランドでの戦略コンサルティングサービスについて、モニター デロイトのイノベーション専門コンサルティング部隊であるDoblinのリーダーJeffrey Tull氏がプレゼンテーションを行った。その様子をお伝えする。

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イノベーションの“土台”は、テクノロジーからデザインへ

 モニター デロイトは、デロイトのグローバルな戦略コンサルティング専門部隊。マイケル・ポーターなどに代表されるハーバードビジネススクールの教授陣によって設立されたモニターグループと、デロイトとの知見・実績のシナジーによって戦略コンサルティングサービスを提供している。日本でも、2018年6月20日にその活動内容が発表され、本格的にサービスが動き始めた。*1

 モニター デロイトが提供するサービスには、注目すべきものが多い。

 一つは、マイケル・ポーター教授が提唱するCSV(Creating Shared Value)をベースに、SDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境・社会・ガバナンス)、Circular Economy(循環型社会)への本質的対応に向けた支援サービスを提供する。

 また、Singularity Universityとのコラボレーションやシリコンバレー、イスラエルなどとのネットワークをベースに、Exponential Technology(指数関数的テクノロジー)に関する差別化されたモニター デロイト独自の資産をシームレスに提供している。

 これらの活動に加え、モニター デロイトのイノベーション専門部隊であるDoblinのサービス提供は注目に値する。Doblinは、包括的にイノベーションを理解するためのフレームワーク「Ten Types of Innovation」に強みを持ち、イノベーションデザインに関する蓄積された経験と方法論を有している。今回、そのDoblinのリーダーJeffrey Tull氏(以降、Jeff氏)が来日して講演を行った。

 講演冒頭、Jeff氏はキャリアのスタートがデザイナーであったことから、最近は毎日のように「デザインシンキング」に関する講演の依頼があり、非常に苦労をすると漏らした。なぜなら、デザインシンキングには多くの誤解が含まれている状況だからだという。今回の講演では、「デザインシンキング」という言葉にまつわる誤解を丁寧に紐解き、イノベーションの規律をテーマに講演したいと述べ、下記のように語り始めた。

イノベーションの定義をデザインの視点で捉えてみましょう。長きにわたり、イノベーションはテクノロジーやエンジニアリングを土台として捉えられていた時代がありました。しかし下記のように、現在はデザインがイノベーションに寄与するものだと認識され始めている点はいい傾向だと感じています。しかし、イノベーションにまつわる誤解がまだまだ多いのも事実です。

タイトル出所:モニター デロイト

*1. https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/about-deloitte/articles/news-releases/nr20180620.html

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