「信頼×音声/会話UI」がデジタル疲れから開放する
弊社小池の記事(DMM AUTOやズボラ旅に学ぶ、新規事業開発の“デジタル・ゲームチェンジ”──鍵となる「3つの型」)でも触れている、“行き先ややりたいことが決まっていなくてもすべて提案して組み立ててくれる旅行サービス”ズボラ旅も、LINEというチャットUIを使ってはいるもののすべて実際のスタッフ(もちろん素人ではなく旅行の専門家たちだ)がサービスを提供している。信頼できる生身の人間がやり取りしてくれるからこそ、自分で膨大な選択肢から選び取ることなく、全ておまかせ出来る。このような価値が現代の消費者にマッチしたがゆえに、ローンチ時にあれだけ注目を集めたのだろう。
スマートスピーカーなどの音声デバイスを通じて商品を購入するときも同様だ。消費者はそれが簡単だから・早いからという理由だけで音声注文をするわけではなく、Amazonが所有する膨大な口コミや低価格・良品質の商品を推薦するアルゴリズムを「信頼」しているからこそ、商品を主体的に探す・比較するといった行為を放棄して、「ワンボイス」注文を行うのだ。