DMM AUTOやズボラ旅に学ぶ、新規事業開発の“デジタル・ゲームチェンジ”──鍵となる「3つの型」

第1回 

 世界に「デジタル」が浸透し、生活者やビジネスなどを含めて社会全体が凄まじいスピードで変化しています。GAFA*1に代表されるテクノロジー企業が次々に産業構造を破壊し、異業種に参入・競争が激化するなど、自社の中核事業があっという間にディスラプトされる側になってもおかしくない時代となっています。日本企業も「イノベーション・ラボ」などのイノベーションに特化した組織・拠点の立ち上げ、「アクセラレータープログラム」の実施によるオープンイノベーションの推進、「アイデア創出ワークショップ」などデザイン思考を活用したプロセスの導入など、時代の変化に対応しようとする動きが多くなっている一方で、必ずしも大きな成果につなげられていない状況も浮き彫りになっています。
 本連載は「デジタル視点」で新規事業・サービス開発のポイントを解説し、日本企業内で新規事業・サービスにチャレンジできるような実践的なプロセス、フレームワークを徹底的に紹介いたします。
*1 Google、Apple、Facebook、Amazonの4社を表す際の略称

[公開日]

[著] 小池 祐介

[タグ] サービスデザイン 商品開発 事業開発 サービス開発 デジタルトランスフォーメーション

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新規事業の成功が難しい「3つの要因」と新規事業の「デジタル・ゲームチェンジ」とは

 現在、新規事業・サービス創出のために、アクセラレータープログラム、イノベーション特化型組織・拠点の立ち上げ、アイデア創出ワークショップの実施など、非常に多くの取組みがなされています。

 一方で、うまく成果に繋げられなかったという話も多く聞こえてくるようになりました。我々にも、アイデアはたくさん生まれたけれど何一つ実現しなかった、技術のあるスタートアップと提携したが生活者にとっての価値化に困っている、自社にはイノベーションを起こせる人材がいない、などの相談をいただくケースも増えきています。また、イベントやセミナーなど様々な場面で新規事業の担当者とお話をする機会がありますが「新規事業がうまくいっている」とおっしゃっていた方は今までひとりもいない現状です。

 では、企業内における新規事業は何故うまくいかないのでしょうか? 私は大きく3つの要因があると考えています。

  1. デジタルが引き起こす新規事業・サービス開発のゲーム・チェンジ
  2. 生活者も認識していない新しい価値、潜在的な欲求の発見
  3. 未知の領域に対して企業内での意思決定で求められる確実性

 まず、一つめの要因である「デジタルが引き起こす新規事業・サービス開発のゲーム・チェンジ」について、新規事業の三類型(課題解決型・課題再定義型・価値創造型)とそれぞれのサービスを深掘りしながら説明していきます。*2

*2 『ブルー・オーシャンシフト』を参考にWHITEにて解釈

新規事業の三類型

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