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トラリーマンに学ぶ「働き方」

肩書きは“登る山”でなく“川の流れ”──視野分散型の思考でつくる「80年後も役立つ仕事」の意味

第10回対談ゲスト MUSCA代表取締役 暫定CEO 流郷綾乃(りゅうごう・あやの)さん:後編

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スポーツ×ビジネスの新事業もスタート。始まりはいつも“意気投合”と“共感”から

仲山:「視野を散漫にしたい」というスタンスは、よく分かります。要は、視点を1カ所だけに定めてロックオンしてしまうと、他の大事なことが見えなくなって、気づけば不幸になっていた、ということになりかねない。「売り上げ目標必達!」でやっていたら、実はお客さんは喜んでなかったみたいな。僕が好きなサッカー漫画で『アオアシ』という作品があって、そこではよく「周辺視野」という表現が出てくるんです。見ていないようで実は見ている、視野の広さという意味ですね。

流郷:たしかに。今ちょうど、ロンドン五輪で団体銀メダルをとったフェンシングの三宅諒選手と一緒に、スポーツとビジネスを結びつける事業を始める予定なんですが、三宅さんもよく言っていますね。相手の剣を見るのではなく、体の中心部をぼんやり見ているって。彼と話しているうちに、アスリートの視点や知識ってすごくビジネスの世界にも役立つなと感じて、今いろいろ仕掛けようとしています。

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