「デスクリサーチ」と「フィールドリサーチ」から、“0→1の見立て”を導くには?
ハーバードの授業は講義スタイルだけではなく、実在する企業や団体の課題解決を支援する実践的なワークショップが多いことも特長だ。各務氏が修了制作として取り組んだワークショップ型授業では、NASAから「50年後のNASAの働き方デザイン」という課題が与えられた。
「学部時代に日本の大学で建築を学びましたが、日本では実際の敷地を想定して建物を設計するという授業がほとんどです。ハーバードでは、建築を設計するということが必ずしも前提になっていません。建築を設計しないという判断をするのも建築家の仕事ですし、建築家がデザインするのは建物だけではなく、未来に対するビジョンであるという思想を持っています」