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富士経済、xEV市場の調査結果を発表 中国、欧米の伸びがけん引し2035年はEVが市場の中心に

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 富士経済は、各国政府の普及政策により拡大が予想されるxEV(EV、PHV、HV、マイルドHV、FCV)について主要20ヵ国の市場(販売台数)を中心に調査した結果を「xEV国別中長期市場予測 2018-2019」として発表した。

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 この調査では、中国やノルウェーなど主要20ヵ国(欧州8ヵ国、米州2ヵ国、中国、日本、インド、その他7ヵ国)については各自動車メーカーの生産体制や投入計画、各国のEV普及政策やエネルギー政策、人口動態や車の保有台数/保有形態などの関連要素データのクロス分析により、現状を把握し、将来を予測している。

 国、地域別にみると、2017年時点ではHVの普及が進む日本が先行している。日本のxEV市場は今後もHVがけん引するが、2020年頃からEVの普及が進むとみられる。

 欧州は、多くの国でHVが中心であるが、市場は小規模ながらノルウェーやオランダではEVの比率が高い。ドイツやフランスは2017年時点ではHVの比率が高いが、今後はEVの普及が進むとみられる。また、マイルドHV(48V)も伸びが予想される。

 中国は、補助金政策の影響によりEVの比率が高い。今後もEVがxEV市場の拡大をけん引するとみられる。また、PHVも2020年以降の伸びが期待される。優遇措置の対象はEV、PHVが中心であるため、HVの伸びは緩やかである。

 米州は、米国でカリフォルニア州のZEV規制など、政府・地方自治体の内燃車規制などを要因に、HVを中心にxEV市場は拡大を続けている。自動車メーカーは米州をxEVの最重要市場の一つと捉えているためEVやPHVのラインアップが充実してきており、EVやPHVを中心に市場拡大が進むとみられる。

 インドは、2017年時点ではマイルドHVが大部分を占めている。当面はマイルドHVが中心であるが、政府はEV普及率の向上を目標に掲げているため、2025年頃からEVの急激な伸びが予想される。

注目市場1:中国

 中国は政府の積極的な普及政策もあり、2017年の市場はEV47万台、HV18万台、PHV11万台となり、今後も順調な拡大が予想される。

 2020年以降は特にEVやPHVの大幅な伸びが期待され、2035年の市場はEV880万台、PHV467万台が予測される。

注目市場2:ノルウェー

 ノルウェーは新車販売台数に占めるEV、PHV、HVの比率が高く、2017年の新車販売台数の50%以上を占めている。政府は2025年までに内燃車の販売を段階的に廃止し100%のZEV化を目指しており、2020年にはEVのみで年間9万台以上販売する目標を掲げている。EVは優遇措置がとられていることもあり、今後の自動車市場はEVがけん引するとみられる。2035年のEV販売台数は2017年比5.3倍の17.6万台と予測している。

 PHVは当面、自動車税や社用車税などで優遇されるが、2020年以降は税制面の優遇措置の廃止や縮小が予想される。そのため、2020年以降はPHVの販売台数は5万台前後で横ばいになるとみられる。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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