Money Forward Lab所長には、日本電信電話株式会社(NTT)での研究開発実績があり、Yahoo! JAPAN研究所の立ち上げをリードした北岸郁雄氏が就任。また、技術顧問には、国立研究開発法人理化学研究所革新知能統合研究センター 言語情報アクセス技術チームにてチームリーダーを務め、ニューヨーク大学研究准教授でもある関根聡博士が就任した。
プレス向けの会見で、北岸所長は「生命寿命が伸び、資産の寿命を伸ばすことが重要になった。お金の悩みや課題を解決することを目的に、家計・資産、会計の未来を可視化するような研究をおこなっていきたい」と述べた。
研究分野としては、1)機械学習/深層学習、2)自然言語処理、3)UI/UXなどの分野となる。マネーフォワードの強みであるお金に関する「ディープデータ」の分析をおこない、たとえば、家計の改善するためのコンシェルジュ機能などを開発していくという。
事業インパクトとしては、B2Cの分野を想定しており、データ優位性ともに高い領域を最優先事項としつつ、新規軸の領域にも積極的にチャレンジする。
またすでに採用活動を開始しており、「技術的ピボットを可能にするエンジニア」(北岸所長)を社内外から募集しているという。
北岸 郁雄氏プロフィール(Money Forward Lab 所長)
1998年日本電信電話株式会社に入社。ロボット教示方式等の研究開発業務に従事。2004年ヤフー株式会社に入社。技術競争力の基盤作りとして研究所の設立を構想し、2007年にYahoo! JAPAN研究所を設立。以来、研究開発マネジメント、新規事業領域の開拓、関連会社の取締役等の業務を執行。早稲田大学非常勤講師(2007年度)。2018年Zコーポレーション株式会社の経営に参画。ファンドマネージャとしてモビリティ領域の投資とハンズオン業務に従事。同12月に当社に入社し、2019年3月Money Forward Lab所長に就任。
関根 聡氏プロフィール(Money Forward Lab 技術顧問)
・国立研究開発法人 理化学研究所 革新知能統合研究センター
言語情報アクセス技術チーム チームリーダー
・ニューヨーク大学 コンピューターサイエンス学科 准教授
・合同会社ランゲージ・クラフト 代表
・元・楽天技術研究所ニューヨーク所長
・博士(コンピュータサイエンス)
自然言語処理技術、特に情報抽出、言語的知識獲得、言語解析などの研究で最前線に立つ。2019年3月当社Money Forward Lab技術顧問に就任。