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Biz/Zineセミナーレポート

21世紀に求められるリーダーは、リベラルアーツを重視する「テクノプレナー」である

ABEJA主催「SIX(シックス) 2019」セミナーレポート Vol.1

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 3月4日と5日の2日間、AIをテーマとするカンファレンス「SIX(シックス) 2019」が開催された。主催はディープラーニングを活用したAIの社会実装事業を展開する株式会社ABEJA。本レポートは、同社が提唱する「テクノプレナーシップ」とその重要な要素であるリベラルアーツをめぐるパネルディスカッションの様子をお伝えする。  パネルリストは、全人格リーダーシップ教育機関アイ・エス・エル(Institute for Strategic Leadership)創設者・代表であり、大学院大学至善館理事⻑の野田智義氏、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』著者でコーン・フェリー シニアパートナー山口周氏、ABEJA代表取締役社⻑ 岡田陽介氏。モデレーターはクリエイティブ・ディレクターとしてABEJAのリブランディングに携わった大林寛氏(オーバーキャスト代表)が務めた。

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「テクノロジー×リベラルアーツ」で“ゆたかな世界”を実装する

 「テクノプレナーシップ」とはなにか。大林氏によると、「テクノロジー」と「アントレプレナーシップ」をかけ合わせた造語で、ITの可能性やSTEM教育(Science、Technology、 Engineering、Mathematics、つまり科学・技術・工学・数学分野の教育)の重要性が強調されるようになった90年代に使われ始めた言葉だ。

 ABEJAでは、元来の意味に「リベラルアーツ」を付加した独自の「テクノプレナーシップ」を信条としている。これは近年のSTEMにArtの”A”を加えたSTEAM教育ともリンクしているという。

テクノプレナーシップ

 大林氏は、「ゆたかな世界を、実装する」という同社のタグラインを例に、ABEJA流のテクノプレナーシップの思想を説明した。

『実装する』というのは、もちろんテクノロジーによってということですが、『ゆたかな世界を』の『ゆたか』というのは、すごく主観的な問題です。誰にとって『ゆたか』なのかとか、自分にとって『ゆたか』なことが他の人にも『ゆたか』なのかとか、いろいろわからないことがあると思います。それを問い続けるという意味で、『ゆたかな世界』という言い方をしているんです(大林氏)

大林 寛大林 寛 氏(株式会社オーバーキャスト 代表/「ÉKRITS / エクリ」編集長)
情報設計とエクスペリエンスデザインを専門にしたクリエイティブディレクターとして活動中。サービス・事業のコンセプトや企画からインターフェース設計までを行う。書籍『エクリ叢書 I』『Intertwingled』『学習まんが アフォーダンス』などの監修。東洋美術学校クリエイティブデザイン科 エクスペリエンスデザイン講師。

 岡田氏がテクノロジーだけでなくリベラルアーツも重視するのは、ABEJAを創業する前にシリコンバレーのカルチャーに刺激を受けたことがきっかけになっている。

シリコンバレーで出会ったアントレプレナーや投資家の方々には、リベラルアーツ的なカルチャーがありました。高度なテクノロジーがたくさん出てくる中で、それをどうやって社会実装して人の生活や社会に影響を及ぼすかということに、彼らはすごくワクワクしているんです。単に起業して儲かればOKということではないんですね。

 これが私にとっては衝撃的で、当時イノベーションであったディープラーニングでどうやって「ゆたかな世界」を実装していけばいいのかということを考え、ABEJAという会社を作るに至りました。リベラルアーツを実践していかなきゃいけないな、と思ったんです(岡田氏)

岡田 陽介岡田 陽介 氏(株式会社ABEJA 代表取締役社長)
1988年生まれ。愛知県名古屋市出身。10歳からプログラミングをスタート。高校でCGを専攻し、全国高等学校デザイン選手権大会で文部科学大臣賞を受賞。大学在学中、CG関連の国際会議発表多数。その後、ITベンチャー企業を経て、シリコンバレーに滞在中、人工知能(特にディープラーニング)の革命的進化を目の当たりにする。帰国後の2012年9月、日本で初めてディープラーニングを専門的に取り扱うベンチャー企業である株式会社ABEJAを起業。2017年には、ディープラーニングを中心とする技術による日本の産業競争力の向上を目指し、他理事とともに設立し、日本ディープラーニング協会理事を務める。AI・データ契約ガイドライン検討会 委員 2017年12月〜2018年3月、Logitech分科会委員 2018年2月〜継続中(2018年8月末時点)

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