メンバーの自律的な動きを加速させる“ネットワーク”づくり
「(3)メンバーが活躍する場を作る(=Action)」として、カルチャーづくりに加えて取り組みたいのが「ネットワークづくり」です。このネットワークとは、社内外の両方を指します。特に新規事業開発では顧客との接点開拓、テストマーケティングのプロトタイプづくりなど、一からやることが多いため多様なスキルや経験を必要とし、社内の巻き込みは欠かせません。独立した組織として新規事業開発に取り組んでいる場合は特に、リーダーだけでなくメンバー一人ひとりの社内ネットワークを広げていくことが、その先の進めやすさに大きく影響するのです。このためリーダーは、自らの社内ネットワークをオープンにし、橋渡し役や調整役を買って出るのがベストでしょう。
社外ネットワークにも同様のことが当てはまります。リーダーとメンバーには情報格差があり、視点や視野が違います。リーダーであればすぐにアクセスできる人や情報だと思っていても、メンバーはそのチャネルを持たないことは、よくあります。メンバーが期待と異なる動き方であれば、いったん自分と相手を観察し、「もしかしたら、この情報を知らないのかもしれない」「この人を紹介したらいいかもしれない」と、自ら持つ人脈や情報を開放することが、メンバーを支援していくことになるのです。