調査結果サマリー
- 新入社員は、待遇の良さや働きやすさを求める一方で、企業理念や事業の将来性への期待は低く、「居心地の良い環境で、無理なく働ける」ことを求めている傾向がみられる
- 既存社員も同様に、理念や事業の将来性への期待が低下傾向にあることから、新入社員の理念や戦略への共感を入社後に高めることは難しいと推測される
- 「期待度」の高い項目ほど「満足度」が低い右肩下がり
- 「ICE BLOCK」(期待度:高/満足度:低)には「経済報酬」「制度環境」「施設環境」「人材・共感性」
- 項目別の期待度:「休暇や休日の取得状況」「家賃など補助手当」など「待遇の良さ」に関する項目が上位
- 「風通しの良さ」「快適な職場環境」が上位であるのに対し、 「実力主義の評価制度」が低位
- 「居心地の良い環境で、 無理なく働きたい」という”個人志向”が強い
- 「企業理念」など組織に関わる項目の期待度が低い
- 今年の新入社員は”組織志向”が弱い
調査概要
- 調査目的:新入社員の組織への帰属要因を入社時に調査することによって、 望ましい採用のあり方を探る
- 調査対象:2019年度の新入社員567名
- 対象内訳:男性50%(283名)女性50%(284名)/理系20%(113名)文系80&(454名)
- 調査時期:2019年4月
- 調査方法:リンクアンドモチベーションが提供する新入社員研修を実施した企業から、新入社員に任意でWeb回答形式にて実施
- 設問内訳:全体132問
- 分析方法:回答結果は、「期待度」「満足度」の各項目のスコアおよび期待度×満足度の2軸で整理された「4eyes(R)Windows」で分析